月額980円で、Unlimitedに登録されている1万2000冊の本が読み放題。
「Unlimitedに登録している個別の作家や漫画家には1円も収入が入らないのではないか?」
そう思ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
印税収入という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まず紙媒体の本の場合、基本的に作家の収入は歩合制です。
つまり、本が売れれば売れるほど手元にお金が入ります。
その割合は出版社によっても違いますが、一般的に10%前後、もしくはそれ以下だと言われます。
1冊1000円で販売したら、約100円が作家の手元に残るわけです。
こうした仕組み自体は、Kindleのような電子書籍でも変わりません。
http://nagoya-life.hatenablog.com/entry/2016/08/03/144020
ですが、Kindleの場合、特に条件をクリアしなくてもロイヤリティは35%。
加えて、Kindleに出版する際には、もう一つ「KDPセレクト」というシステムを選べるのですが、
"売値は1250円以下"で"Kindleで独占販売をする"というKDPセレクトに加盟した場合は、ロイヤリティが70%にもなるのです。
「KDP(Kindle Direct Publishing)」という言葉が一時期ネットでも流行りましたが、
「Kindleで電子書籍を出版して収入を得よう!」といったサービスや副業が流行ったのはこのためですね。
Kindleと独占契約状態であれば、1000円で販売した本が1冊売れるたびに700円入ってくるわけです。
紙媒体に比べれば、作家にとっては7倍以上の収入。これはとても魅力的と言えるでしょう。
ただ、こんな中に作品自体の値段は0円で、月額制のKindle Unlimitedというサービスが入ってきたのです。
Kindle Unlimitedの場合、作家には本が読まれたページ数に応じて収益が入ります。
つまり1冊単位ではなく、1ページ単位で収入が入ってくるわけです。
ただ、このページ数は紙のページ数とは厳密には異なるらしく、「Kindle Edition Normalized Page Count (KENPC)」という、
Amazon社独自の基準で算出されたページ数が使用されるとのこと。
また、1ページあたりの単価は今のところ明らかにされていませんが、個人作家の方によると、
1ページ0.8円ぐらいではないかとのことです。
※これはコミックや雑誌など、ジャンルによって違う可能性があるので、あくまでお1人の体験談としてみてください。
ちなみに、「KENPCとやらが紙のページ数より少なかったら、Amazonが不当に収益を減らしているのではないか!」と
思われるかもしれませんが、先ほどの作家さんによると、KENPCのページ数は、紙のページ数の約1.7倍程度で計算されていたとのこと。
フォントや行間などが異なる本同士を、一律でできるだけ同じように評価できるような仕組みであって、
KENPC自体はページ数を単純に減らそうというシステムではないのでしょう。
さて、こうなってくると作家側としては一番つらいのが「ダウンロードをたくさんされたはいいけど、全く読まれない」
という状態です。紙媒体だと「売れさえすれば、読まれなくてもよかった」わけですが、読まれない状態が一番辛いわけです。
いわゆる積読(つんどく)というやつですね。
実際、KDPを行っているフリーライターの方がこれに関してツイッターで意見と読者への要望をつぶやいています。
“申し訳ないのですが、みなさんにお願いしたいことがあります。Kindle Unlimitedでメルマガをお読みになろうと思う場合には、
ぜひ「きちんと全部読んで」ください。「ライブラリにあるから積ん読」だと、ちょっと困ったことになります。
Kindle Unlimitedからの収益は「読まれたページ分」しか入りません。
なので、「積ん読」的にいつでも読める、と放置されると、我々には一切収益が入ってこないのです。
もう一回きちんと説明しておくと「読んだ本しか収益にならない」「KDPは読んだページ数を元にした指数から収益が決定」
「一般書籍は1割読まれると読まれた本として収益発生」です。
とりあえず「読めば還元されて、読まないと還元されない」ということは覚えておいていただければ。”
面白ければ全項読み切ります
>一般書籍は1割読まれると読まれた本として収益発生
これだと、最低10%読まないと報酬そのものが発生しないって事なのかな?
>Kindle Unlimitedの場合、作家には本が読まれたページ数に応じて収益が入ります。
つまり1冊単位ではなく、1ページ単位で収入が入ってくるわけです。
でもって980円毎月払ってもらえるしな
DRM外すという悪い事している奴が、Amazonに貢献してしまうという謎の事例
kindleアプリの使いにくさは異常
特にPC版がひどい
キンリミの何が凄いかって、本の売り逃げが無くなることなんだよ
10冊という利用制限があり、長い間読み放題中のままの本は、購入する動機が生まれる
逆に良さそうだと思っても、つまらないとわかった本は、利用停止すれば良い
読み放題という新たな状態がバッファとして生まれることで、
要らない本を購入することが無くなる
つまり売り逃げしていた作家と出版には厳しいシステムと言えるわけだ