納豆の聖地・水戸市に異変が…世帯年間購入額は全国2位から5位に転落 「恥ずかしい」と市長が大号令をかけ消費拡大へあの手この手…
2016.3.25 08:00
「納豆の聖地・水戸」に、異変が起きている。
総務省の家計調査によると、平成27年の水戸市の1世帯(2人以上)当たりの納豆の年間購入額は、5227円で前年よりも197円減り、全国2位から一気に5位に転落した。
2年連続首位の福島市(6153円)とは、900円以上の差が付いた。
危機感を抱いた水戸市の高橋靖市長は、消費拡大に向けた「プロジェクトチーム」の結成を指示。順位回復へ向け、官民一体で取り組む構えだ。
総務省の家計調査は、全国の県庁所在地や政令指定都市など、主要都市52都市が対象だ。
平成25年に、納豆の世帯当たり年間購入額が5916円で全国トップだった水戸市は、26年は同5424円に落ち込み、福島市に抜かれた。
首位奪還を狙う茨城県は昨年、東京・銀座の県アンテナショップ「茨城マルシェ」で、「710BAR(納豆バー)」を期間限定でオープン。
県納豆商工業協同組合も水戸駅前で、「納豆まつり」を開くなど、官民挙げて消費拡大を図ってきた。
だが、こうした努力も実らず、昨年は福島に加え、前橋、盛岡、山形市にも抜かれ、一気に5位に転落した。
首位の座を取り戻そうとイベントなどを仕掛けてきただけに、関係者の落胆は大きい。
水戸市観光課は敗因について、「水戸市と、福島市などとの納豆の食べ方の違いにあるのではないか」と、分析する。
水戸市の家庭では、白いご飯に納豆をかけて食べることが多いが、福島市ではそれに加え、納豆オムレツなど納豆をアレンジした料理も充実しているという。
福島市では、学校給食でも毎月のように納豆が提供されている。
「首位を奪還したいという強い思いがある」
「『納豆の聖地・水戸』として、自分たちが納豆に親しまないのは、私としてはちょっと恥ずかしい」
2月の記者会見で、強い口調でそう語った高橋市長。
これまで、土産品として、市外の人に向けてPRしがちだったことを反省し、今後は市民にも積極的に消費を促す考えだ。
その秘策として、高橋市長は、納豆消費拡大に向けたプロジェクトチーム(PT)を結成する意向を表明した。
PTのメンバーは納豆業界や主婦層などで構成し、納豆ご飯のトッピングや、福島市などの納豆料理を研究する。
研究結果は市内外に発信することで、消費拡大を促すという。
納豆の聖地で持ち上がったこの問題。水戸市民に、納豆のアレンジ料理は受け入れられるのか-。首位奪還には、納豆のような粘り強い努力が必要だ。
副将軍納豆
納豆天ぷら
地元民ほど特産物食べないよな
毎日食ってるけど
仕事してなければ3食とも食いたいくらい
タレは要らないからその代わりにネギをつけて欲しい